どうもこんにちは。
ばるーんです。
というわけで先日観てきましたー!細田守監督最新作「龍とそばかすの少女」!
俺的感想!
★★★☆☆(5段階中3)
映画館という音響、映像設備の整った環境があるからこそ輝く作品かな、ってのが第一印象。
主人公である「すず」を演じた「内藤鈴」さんの歌声は圧巻の一言。特に高音の伸びがすごく綺麗で、歌唱シーンにおける音響、演出の気合の入り方は凄まじい。
ストーリーは今以上にネットが発達した少し先の未来における奇跡が起こる、という内容。上映途中から概ね結末が予想でき、その想像通りに終わった。
皆も良くも悪くも期待を裏切られる展開ってことにはならないんじゃないかな。
あらすじ
田舎に住む女子高生すずは、幼い頃に母親を水害で亡くしたトラウマで大好きだった歌が歌えなくなり、父親とギクシャクしながら二人暮らしを続けていた。
そんな中、すずは友人から誘われて全世界50億人以上が参加するインターネット上の仮想世界<U(ユー)>に参加しすることに。
自分の生体情報を基に自動生成されるアバター(作中ではAs(アズ))を通すと、すずは歌うことができた。
抜群の歌唱力と歌詞、演出で一気に<U(ユー)>上の歌姫となったすず(=ベル)は、ある日自身のコンサート会場に突如乱入した「竜」と呼ばれる謎の存在によってコンサートを台無しにされてしまう。
<U(ユー)>内の嫌われ者「竜」は、これまでの行いから<U(ユー)>上の自警団に追われており、「竜」と接触のあるすず(ベル)も狙われるようになってしまう。すず(ベル)と竜は徐々に交流を深めていくが・・・。
果たして「竜」の正体とは? すず(ベル)と「竜」はどうなるのか?
あらすじはザックリこんな感じ。
メインテーマである『U』はmillennium parade × Belle名義で製作されており、常田氏の才能が溢れた臨場感あふれる良曲!このシーンは映像美も相まってテンションが上がること間違いなし!
<U>上での色彩豊かなキャラクターとネット上という世界観、アニメ表現ならではの膨大なキャラクターが動き、歌唱シーンの迫力に拍車がかかってた!
作中でも流れるけど、単体でもぜひ聞いてほしい。俺はにわかKing gnuファンなので、作中に数ある曲の中でも特にコレにハマってしまうw
すずの家や学校といった背景は映画だけあって高クオリティの一言。どのシーンもそれだけで1枚絵になりそうな美しさで、一時停止したくなる場面も多かった。
仮想世界<U(ユー)>上での描写、表現は細田監督の過去作品「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム(YOUTUBEに飛ぶよ)」に通じる得意表現て感じだね。(大量のポップアップの吹き出しなんか特に)
重力に縛られず自由に空間を駆け巡るキャラクターの疾走感は観ていて気持ち良く、俺たちの現実におけるネットでの検索なんかも、視覚的に表現すればこんな風なんだろなーなんて想像するとちょっと楽しい。
ほとんどのキャラクターは俳優が声を務めているので、アニメ慣れ(シン・エヴァ5回視聴)している俺の耳には少し違和感を覚えた。
アニメ映像に対して声がリアル過ぎるというか。コミカルなシーンでも声が現実寄りだから、<U(ユー)>世界に感情移入がし難いなという印象。これはアニメに見慣れている人なら感じるんじゃないかな。逆に普段からアニメをあまり観ない方には気にならないかも。
あ、逆に敢えてそうしているのかな。仮想世界とはいえ、キャラクターの向こうには生身の人間がいるんだってことを視聴者に認識させようとしているのかもと推察をちょっと深めてみたり。
トラウマを抱えた主人公が、ある出来事をキッカケにそれと向き合い~…みたいなお話なので、映画や小説等に慣れた方にはある程度途中で結末は予測できるんじゃないかな。(詳しくはネタバレになるので伏せる)
「竜」の正体が物語の重要な肝になるわけだけど、序盤の説明や設定を想像すれば何となく当たりはつくと思う。
結末についても伏せる。まぁ1ヶ月くらい経ったらこの辺のことは書こうかね。
この後は総評を書くけど、視聴前の方はまだ読まない方が良いと思うよ!
自己責任で読んでいってね!!
ネットは現実の延長であるということをまざまざと見せられた作品だった。
現実でもネット上でも誹謗中傷、あるいは賛辞は間違いなく相手に届いていて、大なり小なりその人に影響を与えているってことよね。
まぁ色んな事情があって「竜」もドンパチやってたってことはもちろん分かるけど・・・うーん。どんな理由があるにせよ、相手を傷つけるようなことはしちゃいかんわ。
「竜」がどんな人物で、何故他者に暴力を振るうのか、それに対する「すず」の答えは・・・。ネタバレになるので書かんどく笑
とはいえ、中盤以降の展開や、設定の粗が途中気になって仕方なかったけど、最後まで特に伏線回収されないまま終わったので、消化不良感は無きにしもあらず。
そういう細かいことをやたらと気にしだすようなおっさんには向かない映画だったのかも笑
俺よりも感受性の高い人ならきっと楽しめる作品だね!
高校における恋愛事情やクラス事情については、30代おっさんには気恥ずかしいものがあったし、こういう描写がうまい細田監督はさすがと感じたw
誰それが誰それを好きとか嫌いとか・・・くーーーーー!!おっさん恥ずかしくてちょっと俯いちゃったよ!!!
総じて良作だし、冒頭のとおり歌唱シーンは素晴らしいの一言なので、皆も感染症対策バッチリ施して、映画館にレッツゴー!
家庭では真似できない大迫力の映像と音響はやっぱり映画館でしか味わえないよね!
それではまた次回の記事でお会いしましょう!